映画話



ブレインデッド 監督 - ピーター・ジャクソン / 1992年 ニュージーランド / 104分 カラー
 監督は『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンですね。 ……顔はアレですが。 んで、映画の方なんですが、何と言ったらいいか……って感じです。 まあ、ゾンビがいっぱい血がいっぱいのスプラッタホラーなんですけどね。
 ストーリーは、ラットモンキーという生き物が捕まるところから始まります。 これはきっかけでメインはライオネルという青年と彼に恋するパキータの物語。 ライオネルはマザコンでパキータは祖母の占いの信者という変なカップル。 で、動物園でデートしてるとライオネル青年のマミーが尾行しているうちにラットモンキーに噛まれてしまうんですね。 怒り狂ったマミーはヒールでそいつを殺してしまいます。 顔が凄いです。 ラットモンキーの姿がここで映るんですが、「スタッフやる気あるのか?」と言いたいくらい。 だから面白いんでしょうが。 ……脱線したな。 そんで、マミーはゾンビになっちゃうわけで。
 とりあえず葬儀を済ませてマミーは棺桶へ。 夜になって墓地にはバイカーな兄ちゃんたちがやってきます。 そしてマミーの墓へ立小便……してるうちに目覚めるマミー。 哀れバイカーたちはゾンビになってしまいます。 そこへやってきた神父さん。 ゾンビを見て「神に代わって成敗してくれる! 私の蹴りを受けてみろ!」などと叫び攻撃開始。 しかも強い。
 話は変わって終盤。 大量のゾンビと戦うライオネル&パキータ。 ライオネルの武器は芝刈り機です。 見渡す限りの血、血、血。 画面が真赤です。 これは一見の価値あり。  とまあ、簡単なストーリーはこんなところです。 ピーター監督は一体何を考えてこの映画を撮ったのか謎です。 まあ、もともとこういう映画を作ってる人ですから文句は無いですけど。 これは頭を空っぽにして観るのが一番だと思います、はい。 どこが面白いというのは特にありませんが、個人的にはかなりお勧めです。 見所はですねぇ……イカン、多すぎて何を書いたらいいのか。 とりあえず神父&看護婦とかライオネル&パキータVSゾンビとかマミーVSラットモンキーとかですかね。 設定とかも注意してみると変すぎてコメントしようがないです。 これは狙ってやってるのか監督の信念なのか。
 暇な時はこういう馬鹿映画を観るのも乙なもの。 血がお嫌いでなければ観て欲しいものです。
<真取>

ファイナルファンタジー 監督 - 坂口 博信 / 2001年 アメリカ / 130分 カラー
 映画の「失敗度」を量る一番簡単な方法は、映画の収入から制作費を引いてみることです(実際は宣伝費やビデオ・DVDの収入、グッズの販売までいろいろあるので、かなり複雑)。 こうしてランキングを作ると、上位には『パールハーバー』や『ウォーターワールド』(記憶にあるかなぁ)など錚々たる?名が並ぶのですが、現在のところこの中で群を抜いて1位に輝くのが『ファイナルファンタジー』(以下『FF』)だったりします。
 この映画のすごい所は実はCGでもなんでもなかったりする。 「意味のまったくわからないストーリー」、これです。 主人公の見る不思議な「夢」の謎が物語の中心なのですが、この謎がさっぱり解けてこない。 普通、この手のお話だと少しずつ主人公の夢(および主人公がその夢をみる理由)が明らかになっていって、そこに謎解きの楽しみも生まれてくるもんですが、『FF』は悲しいくらい謎がわからない。 どころか主人公が何を考えているかすらわからない。 途中、いきなり主人公が自分の見ている夢の意味を理解して「わかった!」とか言い出すのですが、見ている観客にはまったくわからない(夢の内容はみせてくれているのに)。 いや、あんただけ理解されても……とか思っていると、いきなり「愛は地球を救う」みたいな展開になって、ゲームの『FFZ』をやっていないと理解不能なオチがオチてほしくない所であなたを待っている。 これってマルチメディア戦略ですか、スクウェアさん?
 まぁ『FFZ』をやりたくなる以前に、大抵の人は『エイリアン2』あたりとまるで大差ない世界観に萎えていると思うので、この戦略は多分、失敗。 こんなもんによく100億ものCGを使ったもんだ(その意味では感心)。 登場人物なんかリアルな分、まったく当たり触りのない顔をしているもんだから、一週間もすれば誰が誰だか思い出せなくなる。 というか、物語すら記憶から消えたりする。 ひどい時には映画を見たこと事体が夢の彼方だったりする。 そうか、映画そのものがファンタジー状態になるのが狙いなんですね、監督&脚本の坂口さん!!
 正直言うとこの映画で40億前後の収入が(アメリカで)入っただけでも奇跡かもしれないわけですが、スタジオまで設立して映画を作り、見事に失敗してスタジオを潰してみせたという点では、一部業界では伝説として記憶に残りつづける映画かもしれません。 スクウェアとしては早めに(悪)夢だったことにしたいだろうけど。 これ一作で「もう映画には手を出しません」と発表したわけだし。 なるほど、だから映画のタイトルは『ファイナルファンタジー』なんですね、製作者の皆さん!!?
<しろあり>

フェノミナ 監督 - ダリオ・アルジェント / 1985年 イタリア / 115分 カラー
 はい、フェノミナです。 フェノミナンと間違わないように。 私が持っているのはインテグラルハード版というものなんですが、そこまで大きな変更はないので大丈夫でしょう。
 で、映画。 主人公はジェニファー・コネリーが演じるジェニファー。 ってそのままですか、ダリオ監督。 資料(というほど大したものではない)によると、何でも監督がジェニファー(役名じゃなくて)をいたくお気に入りの様子。 「天使性」 「処女性」を見出しているとか。 役名も女優も名前が同じなのは偶然か、前出の理由からか……。 ま、まあ私もジェニファーは好きですけど。
 内容ですが、主人公ジェニファーは虫とお話ができるという変わった(?)特技の持ち主だったりします。 更には会話ができるだけでなく、とても仲良しでもあります。 ベルゼバブですか、アンタは。 そんで、寮でいじめられても、ピンチになっても、虫さんが助けてくれます。 いやー役に立つ能力だ。そのせいで余計に嫌われてしまうんですけど。 んで、メインのストーリーはというと、殺人事件が起きたりして、ひょんなことからそれに係わってしまうんですね、ジェニファーは。 まあ犯人はとある人物に関係してたりするんですが、それを書くのはやめておきましょう。
 親友が殺されちゃったり、ヒントを掴んだり(嫌なヒントですが)しながら事件の核心に近付くジェニファー。 緊張した顔が何とも言えないほど可愛いです。 どうでもいいと思うかもしれませんが、かなりどうでもよくないことですよ、これは。 途中でサブキャラ(昆虫学者)が出てきたり、そのペットの猿(チンパンジー)が出てきたりで、展開もなかなか楽しいものです。 で、話はクライマックスへ。 初めて観た時、ラスト直前でその後の展開を予想して一気につまらなくなりそうな予感がしたんですが、そこは見事に私の予想を裏切ってくれましたよ。 勿論いい意味で。 どんでん返しってほど大げさなものじゃないですが、少しだけ時間が止まりました。
 最後に、この映画の見所を。 まずはやっぱりジェニファーですね。 もう、苛められ折檻され汚されのオンパレード。 そこがまた良かっ(略)。 その中でも、蛆と死体のプールにブチ込まれてもがくシーンは強烈です。 もう1つは……大したことはないんですが、人間の首が飛ぶシーンですね。 そういやこの映画の人たちはよく首が落ちるなあ。 そのうちの1つに、もうコメディかと思うくらい美しく頭が中を舞うシーンがあります。 一瞬。
 そんなわけでフェノミナ、ジェニファーを見るためだけでも観る価値はあると思いますよ、個人的には。
<真取>

戻る